除雪車の画像北海道や東北地方は毎年冬には雪が降ります。雪が降れば当然、道に雪が積もり、そのまま放置すれば車も走行できなくなるし、人が歩くこともできなくなってしまいます。

そんな雪国では冬の恒例行事ともいえる除雪作業が行われます。大抵、人々が活動しない夜の内に、トラックやホイールローダー等の重機が稼働し、道路の雪を道路の端に寄せ、朝には人が歩道を歩くことも、車が車道を走行することもできるようになっていることが殆どでしょう。

除雪をしてから堆雪場へ雪を運ぶまでには、あらゆる重機の連係プレイによるものなのです。ここでは除雪で使用する重機の活躍について説明しましょう。

道路に積もった雪を集めるホイールローダー

ホイールローダーが除雪する画像雪が降り始め、徐々に道に雪が積もり始めると、最初に出動するのがホイールローダーです。ホイールローダーは道路の中央付近に降った雪を一か所に集めたり、道路の両端に寄せていきます。

もちろん、道路は距離が長いので、ある程度の距離を区切って行っていきます。その際は道路を一時封鎖する等して一般車両の進入を禁止して行われることが殆どです。

ホイールローダーが寄せた雪はまだ車道にはみ出た状態で山積みになっています。

例えば片側2車線の道路があれば、大雪の日だったりすると左側の車線の半分がホイールローダーで寄せた雪山で埋まってしまっていることがあります。朝になってもそのような状態だと、2車線の内1車線しか車が走行できないこととなり、幹線道路になると渋滞が生じることとなります。

そうならないためにも、寄せた雪山を道路から排雪しないとなりません。

ホイールローダーの集めた雪を排雪するロータリー除雪車

そこで次に活躍するのがロータリー除雪車という重機です。

この重機は前部に円盤状を成した刃が取り付けられており、雪を砕いて機械の中に吸い込み、ロータリー除雪車の上部に付いた筒から、一度吸い込んだ雪を排出する仕組みとなっています。

ですから、その排出口の先にトラックが連係して走行し、砕いた雪をトラックに積載した後、堆雪場まで雪を運搬するわけです。

分厚い氷をはがし取る除雪グレーダ

雪が一度降り、太陽の光等で一度溶けてはまた凍ることを繰り返すと、硬い氷の板となります。

特に広い道路は晴れの日には直射日光も当たるほか、車の走行量も多いために車重による圧力で氷が日中に溶け、夜間は凍ってアイスバーンになりやすいのです。

このような現象が続くと氷上は凸凹になりやすく、車両の走行に支障を及ぼします。そのため凸凹を平らにしたり、分厚い氷をはがし取るため、除雪グレーダという重機が活躍します。

除雪グレーダは車体の中央下部に強力なブレードが付いており、道路の固い氷を削り取り路面を平にします。また、ブレードは左後方に向かって斜めに取り付けられており、車体が前方へ走行すると自然と削り取った雪や氷が道路の路肩側に寄せられる仕組みとなっています。

堆雪場で活躍するパワーショベルとホイールローダー

堆雪場においては町全域の雪が一気に集められてきます。冬の終わりまで、雪はどんどん集められることから、札幌などの人口が密集する大都会の堆雪場となると、冬の終わりには雪がビルの10階建てくらいまでの高さに及ぶほど、雪山が作られます。

雪がどんどん集められますので、堆雪場のスペースを効率よく利用して雪山を作り上げていかないといけません、
そこで活躍するのはパワーショベルと先程も登場したホイールローダーです。

雪がどんどん集まってくると、雪山の上に重機が登っていき、集められた雪を更に積み上げていく必要があります。そのため雪山はらせん状に周りをぐるぐる周回して重機を使用して坂を築き、雪山の山頂に町から雪を運んできたトラックが登って行けるようにします。

冬が終えるころには、今度は雪を早く溶かしてしまう必要があります。そこでパワーショベルにより土を雪山に被せる作業があります。こうすることで、土が太陽の光で熱を吸収し、雪がその熱で温められて早くに溶けるのです。

この様に、雪国では毎冬、異なる種類の重機が連係して除雪を行っているのです。